太平洋側を中心とした日本の広い範囲で5月21日、太陽の中心部が月に隠され、細いリングのようになる金環日食となった。日本で観測されたのは1987年の沖縄以来25年ぶりで、列島の広範囲で見られるのは平安時代の1080年以来、932年ぶりだ。右上から欠け始めた太陽は、九州南部で午前7時20分ごろから金環日食に入り、美しい金のリングが列島を横切った。