千鳥ヶ淵緑道は、皇居西側の千鳥ヶ淵に沿う全長約700mの遊歩道で、千鳥ヶ淵戦没者墓苑入口から靖国通りまで伸びています。千鳥ヶ淵緑道のソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本の桜は遊歩道を歩く人の頭上に咲き、まるで桜のトンネルの中を歩いているような体験ができる、全国的にも有名な桜の名所です。観桜期には、日本全国から100人
の花見客が集まっている。また最近は外国人観光客が春爛漫の桜の花吹雪を楽しんでいるのが目に付くのです。
千鳥ケ淵沿いに伸びる遊歩道の、戦没者墓苑入口から麹町消防署九段出張所までの区間が、千鳥ケ淵緑道。都内随一の桜の名所として知られる皇居まわりでも、とりわけこの700mほどの遊歩道からの眺めは人気が高い。「千鳥が羽根を広げた形」に由来するとされるお壕の、緩やかにカーブした水面に映る桜並木の風景が、一番の見所だ。
明治31年、当時の駐日大使であったアーネスト・サトウ氏の指示で、英国大使館の庭に桜が植えられたことをきっかけに、少しずつその数を増やしてきた。千鳥ケ淵や半蔵濠の土手に並ぶものから、干代田区の管理する千鳥ケ淵公園の桜までを数え合わせると、その数200本以上にのぼる。
夜桜の美しさも人気のひとつ。開花の時期に合わせて3月下旬〜4月上旬に開催が予定されている「千代田のさくらまつり」は、ライトアップが施され、花とともにお壕を彩る。またこの期間は、20時までボートの貸し出しを行う予定(さくらまつり期間中は30分800円)。花のすぐ下まで、のんびりボートを漕ぎ出してみては。