ギリシャ北西部のテッサリア地方に位置し、奇岩群とその上に建つ修道院群はメテオラと呼ばれています。圧倒的な奇岩群は6000万年前頃より海底に堆積していた砂岩が隆起してできたものだと言われています。9世紀頃、当時の修道士にとって、奇岩群の険しい地形は、俗世間との関わりを断って修行するのに最適な環境でした。その後、セルビアの侵攻により多くの修道士は戦禍を避けてメテオラへやってきます。この時、アサナシオスによってメタモルフォシス修道院が創建され、メテオラにある全ての修道院を統括する存在となり「メガロ・メテオロン」と呼ばれるようになりました。修道院にはフレスコ画やイコンが残っており、ビザンティン美術の宝庫です。メテオラでは今でもいくつかの修道院が修道活動を続けています。 |
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